地肌が見えるほど産後の抜け毛がひどい場合の対処法

産後の抜け毛は誰にでも起きる問題といわれます。そしていつか治まるから、放置で大丈夫…とも。しかし、地肌が透けて見えるくらい重度の抜け毛は、そのまま放置すればこれから先ずっと薄毛に悩まされる事になります。

photo by Magdalena Roeseler

前髪がなくなり地肌が露出する！？

産後の抜け毛は、出産を経験したママの大半が経験することです。

抜ける量は、その人の体質によって様々です。家の中をどれだけ掃除しても、少し時間が経つと何時の間にか床に毛が落ちているといった、かなり症状の酷い人も居れば、中には「抜け毛なんて殆ど気にならなかった」という非常に羨ましい方も少数ながら居るようです。

ただ、元々髪のボリュームが少ないママの中には、産後の抜け毛の影響で更にボリュームが無くなってしまい、特に前髪に関して言えば「すだれ」のような状態に陥ってしまう人が居る事も、紛れも無い事実です。

髪の毛が抜け落ちてしまった為に、頭皮の白い地肌が露出し、そこへかろうじて「すだれ」のような前髪。

特に酷い人の場合ですと、頭頂部のつむじ付近にまで地肌が露出してしまうことがあるようです。

このような抜け毛が酷い状態だと「抜け毛がいつ終わるのか」ではなく、「このままハゲてしまうのでは…」と恐怖すら感じる状態だと思います。育児だけで「超」がつく程大変で、苦労が耐えないのに、本当に苦しい状態だと思います。

一体なぜ、頭皮が露出するほどの抜け毛が起きるのでしょうか？

産後の激しい抜け毛の原因と対策は？

産後抜け毛の原因は、2つあります。

1つ目は妊娠と出産を経験したことによるホルモンバランスの乱れです。

出産後は、妊娠中に増加した女性ホルモンが妊娠前の状態にまで、一気に減ります。

このホルモンの急激な変化によって、それまで女性ホルモンの働きで脱毛していなかった毛が、一気に抜け落ちてしまいます。

参考記事：産後の抜け毛はいつまで続くの？早く収まらせる方法ってある？

そして2つ目の原因は、ストレスです。

出産後はそれまでの生活とは一変し、赤ちゃん中心の生活になります。

赤ちゃんは睡眠が浅く、授乳やミルクの間隔も非常に短いため、育児は24時間体制と感じるママは非常に多いと思います。

そこへ、これまでこなしてきた家事が重なると、まともに睡眠を取ることすら難しくなる事もあり、私たちママには想像を絶するストレスがかかっています。

この「過度なストレス」が抜け毛の原因になるんですが、なぜストレスが原因で抜け毛が起きるのかをご説明します。

血行不良

ストレスを感じると交感神経が活発化し、血管が収縮…硬くなります。

この血流障害は全身で起こりますので、頭皮も例外ではありません。

頭皮の血行が悪くなると、髪へ満足に栄養を送り届けることができなくなり、その結果、抜けやすいコシが無い弱い髪ばかりが生えてしまいます。

内臓の不調

健康な髪の毛を維持するために内臓の働きが重要です。

特に髪の材料となるたんぱく質を作り出す肝臓はとても大切です。

しかし、過度なストレスを受けると自律神経の機能が低下し、同時に内臓の働きも悪くなります。

内臓の働きが悪くなると肝機能も低下しますので、たんぱく質が満足に作り出せず、髪の毛の材料が不足し弱々しい髪となってしまいます。

皮脂の過剰分泌

自律神経が低下すると、体を支えようとして男性ホルモンの分泌が増加します。

「えっ？女性なのに男性ホルモン？」と思う人もいらっしゃるかと思いますが、もともと女性ホルモンと呼ばれる物は、体内にある「男性ホルモン」が変化して出来たものですので、何ら不思議ではありません。

しかし男性ホルモンが多量に分泌されると、頭皮に皮脂が過剰に分泌されてしまいます。

適度な量の皮脂であれば、頭皮の保湿に繋がるため必要なものですが、その量が多すぎると、菌を繁殖させたり、毛穴をふせぐ危険があるので、抜け毛の原因となります。

有効な対策は？

この２つの原因をすぐさま解決できる有効な対策は、中々むずかしいと思います。

ホルモンバランスの乱れによる髪の毛の生え変わりは、避けることは出来ませんし、

過剰なストレスについても、赤ちゃんの世話や家事をこなす必要がある環境に居る以上、ストレスゼロの生活に変えることは出来ませんよね？

「それじゃ、何もせずに治るか治らないか分からないまま待てっていうの！？」という話になりますが、

少ないながらも、酷かった抜け毛が出産から１年くらいで元に戻ったという方も実際におられます。

「時間が解決してくれる」可能性が全く無い訳ではないんです。

ただ回復するまでの間は、外にでるのも思わずためらうほどだと思いますので、産後の抜け毛を乗り越えれるまで、隠してみてはどうでしょうか。

薄毛の隠し方

帽子

いちばん手っ取り早い方法ですよね。
外出でなら鉄板アイテム！

可愛い帽子を利用すれば、薄毛隠しだけでなくお洒落も楽しめるので、一番現実的です。

ウィッグ

もともとの雰囲気に近いウィッグを選択すれば、周りに怪しまれずに薄毛が隠せます。
ただ物によりますが、値段がそこそこ高額な点がいたいですね。。

黒い粉

一時期、芸能人のタモリさんや岡村隆史さんが利用していて有名になった
はげ隠しの黒い粉です。

うまく"振り掛ける"ことが出来れば、薄毛が全く目立たなくなるようですが、
付着した黒い粉は頭皮の呼吸を妨げてしまい、長時間・長期間りようすると薄毛が進行するという話もあります。

隠すではなく治す。根本対処にはこれ

ホルモンバランスの乱れや、ストレスの原因を取り除く事は不可能です。

でも違った視点で産後の抜け毛を見ると、抜け毛の悪化を防ぎ、更には髪の毛の再生を早める事が出来る方法があります。

それは頭皮環境の整備です。育毛とも言われますね。

結局の所、ホルモンバランスの乱れやストレスが原因といっても、その影響を受けているのは頭皮です。

頭皮の元気が無くなったために抜け毛が起きているんです！

ですから、その原因に負けないくらいの元気な頭皮を育てることが、産後抜け毛の根本対処となります。

その為には食事やサプリメントといったもので、育毛・発毛に必要な栄養素を補うのも良いんですが…

私はそれらとは全く異なる方法を選びました。

詳しくは産後のハゲを解消したこちらの記事に載せていますので、産後の酷い抜け毛を早く脱したいけど有効な対策が中々見つからない…という方の参考になれば幸いです。